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出産時の「あの一言」が心に刺さるメカニズム

こんにちは^_^


うまれる現場に

ひとしずくの

こころ結ぶエッセンスをそそぐ


産科領域専門コンサルタント

宮田実希です。




今日はどんな一日になりそうですか?!^_^




今日は


分娩時の体験と、その記憶について

書いていきますね^_^





分娩の時は、神経学的にも


「敏感で研ぎ澄まされた状態」


だと言われていますよね。




これは


【 クリティカル・ファクター 】



というものが、カギを握っていると言えます。






ここでちょっと質問ですが

皆さんは、こういった体験はありませんか?



  ↓↓



・子どもの時、叱られたことなどが

ダイレクトに心に刺さった



・今では「まぁそういうこともあるよね」と思えることが

子供時代には切実な問題として辛かった



・出産時、助産師さん・医師にかけられた言葉が

ありありと心に残っている







私は、小学校低学年の時

給食当番で給食を配った際、よく見ず不安定なところに置き、その後落ちてしまったことを、担任の先生に


「わざと落とした」



と言われひどく叱られたのを今でもよく覚えています、、、。


そして、その時の自分を思い浮かべると、いたたまれない虚しさのような気持ちが、今でも蘇ってきます。





今になれば

「先生!わざとじゃなくて、よく見ずに不安定なところに置いてしまったんです、、、。」



と言えば良いだけだったよな〜と思い、


そこまで記憶に残ることなのか?とまで思いますが 汗




当時は本当にダイレクトに、”辛くて、嫌な” 出来事だったのだと思います。






これが「クリティカル・ファクター」です。






フロイトの「顕在意識」と「潜在意識」の三角の表をご存知のかたは多いかと思いますが





これら二つの意識を隔てている壁が


クリティカル・ファクターです。





この壁は


 「判断の膜」


とも言われ





産まれてから6〜8歳頃までは開け放たれ、その後徐々に壁となり閉じはじめ、20歳頃には閉じる


と言われています。




簡単に言うと、この


クリティカル・ファクターが開け放たれている状態とは



・出来事がダイレクトに潜在意識に入り

・記憶に残りやすい

・強烈な体験として残りやすい

・トラウマになりやすい




という過敏な状態だといえます。







出産前後、特に分娩の時は、


この壁である

「クリティカル・ファクター」


が、開け放たれている状態である


と言われています。





そのため産婦さんが

「あの時、助産師さんに言ってもらった一言が、忘れられず…」



とよく言いますが(良い体験として・辛かった体験として、どちらの話としても、よく話題に上がりますよね)




良いことも、

辛いことも、


【 敏感にダイレクトに入りやすい状態 】




だからである、と言えます。





そのために


出産体験をトラウマ的に捉えてしまう人、





あるいは人によっては、



「こんな私でもこんなに頑張れた!」



と自己肯定感、自己効力感(セルフ・エフェカシー)に繋がり

その後、何かを吹っ切ったように活動される方がいることを知っている人も多いかも知れません。







こういった分娩時の

心理学的・脳科学的特徴を知ると



分娩時の


「肯定的な言葉かけ」




の大切さを感じますね^_^







皆さんは、産婦さんの分娩に立ち会う際


どんな言葉かけをしますか?





今日も

さっそく活用してみていただけると嬉しいです^_^






次回は


実際にどんな言葉かけが届きやすいのか?!



をお伝えしていきますね^_^




今日は

こちらの記事も合わせてどうぞ!

https://miki31july.wixsite.com/mikimiyata/post/産婦さんへのあなたの一言-〜明暗二筋道



今日も陰ながら

皆さんを応援しています^_^










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