依存を生む保健指導の特徴
- 実希 宮田
- 2020年6月27日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年6月27日
産婦さんの手厚い支援をする皆さんなら
一度はこれについて考え、悩んだりもしているはず。
依存してしまうのは私のせい?
手厚いケアをすると主体性を奪ってしまう?
そんな、人との関わりで生まれるメカニズムをお伝えします。
「依存を生みやすい関わりかた」ってあると思いますか?
こんにちは!
宮田みきです。
時々、支援者さんから
「依存」
ということについて相談を受けたり、
話題に上がって何気なくディスカッションしたりすることがあります。
依存を生みやすい関わりというものは…
やはり存在します。
何だと思いますか?
中には、
「手厚いケアをすると、依存を生みやすい」
と思ってらっしゃる方もいるかも知れません。
ここはちょっとしたニュアンスや
捉え方の違いもあるかも知れませんが
実は
「手厚さ」ではありません。
「依存」を生みやすい関わりとは…

サポートが上手くいかなかったとき、支援者が
【私のケアが上手くいかなかった】
と、罪悪感や後ろめたい気持ちになったことはありませんか?
こういった思いでケアを提供するとき、
対象者さんや患者さん、クライアントさんは
一気に依存的になる
と言えます。
サポート者、支援者さんはとっても熱心で、
「何かしてあげたい!」
と考える方がほとんどだと思います。
自分自身のサポートを磨くこと、
向上心を持って知識やスキル向上に取り組まれている医療者さんや支援者さんにこれまで多くお会いし、私は何度も心打たれました。
そういった精神で取り組まれていらっしゃることは、本当に素敵ですよね!
そして、そう取り組みながらも
対象者さんと
共に
共同の課題
として、取り組む姿勢がポイントとなります^_^
効果が思わしくないときは
「次は、どうやってみましょうか?」
「今回ので上手くいかなかった場合、
私はこんな方法も良いかなぁと思います。
どうですか?やってみますか?」
「このやり方は、〇〇さんとしてはどうですか?
出来そうな感じはしますか?シックリきますか?」
対象者さんの
「内に秘めた、持って生まれた力を信じる」
ことを前提にしたサポートをする時、
上手く目標を達成したときも
もちろん、
その方の「秘められたすごい力があるから」
そして、思うように結果が伸びないときに、
支援者さんが自分に罪悪感を感じるのは
「私の行なっているケア」
ということにフォーカスが向き過ぎてしまっている証拠。
力を抜いて
対象者さんの力を信じているかな?と振り返って
二人三脚をイメージしてみてくださいね^_^
「ミラーニューロン」と言って、
人はステイト(身体や心の状態)が相手に伝わると言われています。
とっても落ち込んでいる暗い人と時間を共にしていたら
自分も一緒に沈んでいきそうになった!ということはありませんか?
たとえば
相手のテーマを支援者が全て背負おうとしている状態も、相手の無意識は自然と受け取っており、
「この人が何とかしてくれる」
とその状態に同調し、依存しやすくなります。
対象者と共に、心を合わせて取り組もうとしている状態も、相手の無意識はちゃんと感じ取り、
「この人がこうサポートしてくれる中、
私はこれをやってみる」
というこちらのスタンスに同調しやすくなります。
一緒に取り組もうとしたときには、結果も必ず付いてきます。
今日はちょっと難しいと感じた方もいるかも知れません^_^
でも、「そう思った」ということは
もうすでに「やってみよう!」と思った大きな一歩!
今日皆さんが出会う産婦さんとの関わりで
”二人三脚” してるかな?
どちらかが、追い過ぎてない?
そんなふうに、ふと考えてみるだけで
大きな気づきがありますよ^_^
♯周産期の依存的関わり ♯効果的な保健指導 ♯助産スキル
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